ディーゼルオイル(軽油)とは?
石油の分類
石油とは簡単には次のように炭素Cと水素Hが鎖のように繋がった炭化水素です。

ここで、炭素の鎖の長さには様々なものがあり、その長さに応じて呼び名と用途が変わります。
炭素が6〜10個くらい繋がったものを「ガソリン」、11〜14個くらい繋がったものを「灯油」、15〜17個くらい繋がったものを「軽油」、それ以上のものは「重油」と呼ばれます。
ディーゼルオイルは軽油のこと
ディーゼルエンジンに使われるディーゼルオイルとは軽油のことです。
炭化水素は炭素鎖が長くなるほど燃えにくいため、軽油はガソリンよりも燃えにくいということになります。
ガソリンと違って軽油は揮発性が低く空気と混ざりにくいため、ディーゼルエンジンではオイルを高温の空気に吹きかけながら燃焼させることになります。
ディーゼルエンジンのメリット・デメリット
ディーゼルエンジンのメリット
エンジンでは、吸気→圧縮→燃焼→排気というプロセスを繰り返します。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの最大の違いは燃焼です。
ガソリンは揮発性に優れており空気と混ざりやすく点火もしやすいため、混合機をエンジンに送るだけで済みます。
一方軽油の場合は空気と混ざりにくいため、高温の空気に軽油を吹きかけながら燃焼させる必要があります。
仕組み上、ディーゼルエンジンでは空気のみを圧縮しそこにオイルを吹きかけるため、圧縮時に自己発火を起こす可能性が低く、
一方ガソリンエンジンでは空気とガソリンの混合気を圧縮するため、高密度で圧縮してしまうと危険です。
どれだけ気体を圧縮できるかはエンジンの効率を作用するため、ディーゼルエンジンの方が燃費に優れるというわけです。
ディーゼルエンジンのデメリット
ディーゼルエンジンの主なデメリットは騒音と価格です。
ディーゼルエンジンでは狙ったタイミングて点火するガソリンエンジンと違って、燃焼室内の至る所で着火・燃焼が起こります。
この仕組みのせいでディーゼルエンジンは振動・騒音がどうしても大きくなってしまうのです。
また、その音を抑えるためにエンジン本体が大きくなってしまい、値段も上がってしまうのもデメリットですね。
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