
今回はほぼ独学で京都大学に合格した僕が実際に使ってみて本気でおすすめする参考書を紹介したいと思います。
現代文:短文からはじめる現代文読解
現代文のオススメ参考書はズバリ、池上和裕先生の「池上の短文からはじめる現代文読解」です。
池上先生は有名な駿台の講師なのですが、体系的で論理的な授業を展開されます。
その池上先生が書かれた短文からはじめる現代文読解では対比構造や因果関係など、全9章=9つのルールに分けて解説・演習が進んでいきます。
また、それぞれの章の中ではHOP(5行程度)・STEP(1ページ程度)・JUMP(2ページ程度)の三段回のレベルに分かれているため、段階的に理解することができます。
古文:マドンナ古文単語230
古文は参考書というよりかは単語帳なのですが、「マドンナ古文単語230 」がオススメです。
ポイントは単語カードがついていること。(単語カードがついていないバージョンもあるので注意が必要です。)
古文は英語と同じで言わずもがな単語ゲーなのですが、英単語とは覚え方が異なります。
英語という科目では”読むスピード”が重要になるため、英単語と日本語をカッチリ1対1で覚えてしまうと柔軟な役ができずタイムロスにつながります。
そのため英単語はコアとなるイメージを捕まえ、意味の幅を意識することが重要となります。
『apple=りんご』と覚えている人は少なく、appleと言われればりんごの絵が思い浮かぶ人がほとんどだと思います。
「英語→日本語→意味」ではなく、「英語→意味」と理解する感じです。
しかし古文の場合はスピードはそこまで重要視されないため、古文単語と現代語を1対1で紐付けてしまっても十分な結果が得られます。
そこでおすすめなのが単語カードですね。単語カードは暗記するだけにおいては最強です。
※意味を直接理解する必要のある英語では単語カードはあまりおすすめしません。
数学:難関校過去問シリーズ
数学はやはり王道のチャート式?
…と言いたいところなのですが、数学で重要なのは貪欲に勉強することであり、タスクをこなすようにやっていれば良いわけではありません。
そこでおすすめなのが過去問ですね。数学・物理・化学に関してはいち早く過去問を入手し、手をつけることが大切です。
過去問でおすすめなのは普通の赤本ではなく、「難関校過去問シリーズ」です。
25年分以上の過去問を取り扱っているため、間違いなく差がつきます。また、単元ごとに問題を分けて整理してくれているところもポイントですね。
自分はこれを解きながら、解説を見てわからない範囲をチャート式でブラッシュアップするというスタイルでやっていました。
また、このサイトでも高校数学・高校物理など解説しているので、活用してくださると嬉しく思います。
物理:新物理入門
物理で重要なのは、公式だけ覚えることではなく、背景ごと”理解”することです。
ただ高校物理ではここに大きな壁があり、高校物理の背景では微積分を使うんです。
エネルギー保存や運動量保存などの基礎的な範囲にしても背景にはやはり微分・積分が絡んできます。
そこをふまえておすすめするのは「新・物理入門」になります。
こちらは参考書ではなく問題集ですが、解説に微積物理を積極的に使った数少ない問題集です。
微積物理がどのようなものかわからなくて手が出せない場合は、こちらの記事を読んでいただけるとイメージか掴めるかもしれません。
化学:解き抜く化学
化学でおすすめする参考書は東進の講師である鎌田 真彰先生の「鎌田の解き抜く化学」です。
解き抜く化学では、大学入試でより一層求められるようになってきている「思考力・判断力・表現力」といったスキルの育成を目的に制作された問題集です。
解説では答えに至る手順はもちろん、設問のテーマの背景やポイントも詳しく記述されており、非常に重宝しました。
解き抜く化学は理論化学・無機化学・有機化学の3つの分野が2冊にまとまっています。
地理:ゼロからわかる地理
地理は東進の講師の村瀬 哲史先生の「ゼロからわかる地理」です。
ゼロからわかる地理では、文字通りゼロからでも理解することができます。
系統地理と地誌という二つの本に分かれており、「なぜそうなるのか?」がわかるよう、理由や背景をとことん丁寧に解説してくれます。
村瀬先生が実際に授業で行っている板書を、改良して載せてあり、板書の概念図やイラストと組み合わせることで、直感的に理解を深めることができます。
英語:ULTIMATE
英語は英語講師界で最も有名な竹岡 広信先生の「ULTIMATE」です。
この文法問題集は文字通り、”究極”です。
なんとこの本一冊、1日20分程度のたった1ヶ月で完成します。
文法の単元ごとに分かれていないのが気になるところですが、そこが強みでもあります。
1回20問の演習を30回分解くことで、重要文法事項を繰り返し学ぶことができる「スパイラル方式」を採用しており、この本一冊を解ききることで、入試にも、そのあとも使える英文法がしっかり身につきます。
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