三角比の定義
とある角度$\theta (0°<\theta<90°)$に対して、三角比$sin\theta,cos\theta,tan\theta$は次のように定義されます。
仰角$\theta$を持つ直角三角形を考えた時、
$$sin\theta=\frac{高さ}{斜辺}$$
$$cos\theta=\frac{底辺}{斜辺}$$
$$tan\theta=\frac{高さ}{底辺}$$

次のような図で覚えると覚えやすいです。

矢印の方向に沿って分母→分子と当てはめていきます。
例題
$sin45°,cos45°,tan45°$を求めよ。
解答
45°を仰角に持つ直角三角形(直角二等辺三角形)の底辺と高さは等しいのでどちらも1とすると、三平方の定理を用いて斜辺の長さは$\sqrt2$となる。

この図から、
$$sin\theta=\frac{1}{\sqrt2}$$
$$cos\theta=\frac{1}{\sqrt2}$$
$$tan\theta=1$$
三角比の使い方
三角比は基本的に測れない長さを測る時に使われます。
測りにくい長さといえば例えばビルの高さなどがあります。
ビルの高さを測る時には次のようにします。
例えばビルから100m離れた位置からビルを見上げた時の角度が50°であれば、次の式が成り立ちます。
$$tan50°=\frac{ビルの高さ}{100}$$

あとは$tan50°$の値をgoogleなどで調べれば、$tan50°=1.19$と出てくるので、
$$\frac{ビルの高さ}{100}=1.19$$
ここからビルの高さは119mであると計算することができます。
三角比の範囲の重要な公式は正弦定理と余弦定理になります。
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