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【数学的に解明】人生で何番目に出会った人と結婚するべきか。【お見合い問題】

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アイカワさん
アイカワさん

最近、彼女と結婚するか悩んでるんですよねー。

理系のシモン
理系のシモン

実は人生で何番目に出会った人と結婚すべきなのかは数学的に解明できるんです!

アイカワさん
アイカワさん

まぁ僕彼女いないんですけど。

理系のシモン
理系のシモン

( ˙-˙ )…

お見合い理論

人生でn人の人と出会うとき、最初の$\frac{n}{e}$人とは別れてその後で「今までで一番いい人」と結婚するべきである。(ただしe=2.718)

例えば自分が人生で200人と出会うと思ったら、最初の$\frac{200}{e}=73$人とは別れて、73人目以降で「今までで一番いい人」と結婚すると幸せになれる確率が高いということです。

eについてはこちらを御覧ください。

お見合い問題とは

お見合い問題とは秘書問題、結婚問題、最良選択問題ともいいますが、次のような問題です。

人生でn人と出会うとき、何人目と結婚するべきか?

ここで次のような戦略を取ります。(一度別れた人とは二度と付き合えないこととします。)

  • n人と出会うと仮定する。
  • 最初のk人を見過ごす。
  • その次の人以降で、「今までで一番いい人」を決定し、その人と結婚する。

つまり最初のk人は判断基準として扱うということです。

お見合い問題の解法

証明

人生で出会うn人の中のt人目が「一番いい人」であるとする。

このとき、このt人目と結婚できる確率を考える。

t人目が判断材料の先頭k人に入っていては結婚できないので、tがkより大きいt>kを考えればよい。

t>kのとき、「t人目より前(最初のt-1人)で一番いい人」が先頭k人の中いれば、t人目が「今までで一番いい人」になるので、t人目と結婚できる確率は$\frac{k}{t-1}$

(「最初のt-1人の中で一番いい人」が先頭k人にいなければ、その人と結婚してしまい「一番いい人」にたどり着かない。)

n人の中でt人目が実際に「一番いい人」である確率が$\frac{1}{n}$であることを考慮すると、一番いい人がt人目でかつその人と結婚できる確率は$\frac{1}{n}\frac{k}{t-1}$

t=k+1,k+2,k+3,……,nの場合をすべて考えるとこの戦略で成功する確率は

$$\sum_{t=k+1}^n\frac{1}{n}\frac{k}{t-1}$$

$$=\frac{k}{n}(\frac{1}{k}+\frac{1}{k+1}+\frac{1}{k+2}+\cdots+\frac{1}{n-1})$$

この確率をできるだけ大きくするようなkを選べば良い。

ここで、nが十分大きいときは

$$\frac{1}{k}+\frac{1}{k+1}+\frac{1}{k+2}+\cdots+\frac{1}{n-1}=\log \frac{n}{k}$$

なので$\frac{k}{n}\log \frac{n}{k}$の値を最大にするkを求める。

$f(k)=\frac{k}{n}\log \frac{n}{k}$とし、微分すると$f'(k)=\frac{1}{n}\log \frac{n}{k}-\frac{1}{n}$なので、$\frac{n}{k}=e$で最大。

つまりこの戦略では$k=\frac{n}{e}$のとき最も成功確率が高く、その確率は

$$\frac{1}{e}\log e≒0.37$$

まとめ

この結果の驚くべきことは、nがどんなに大きくても(出会う人数がどんなに多くても)この戦略を取れば37%ほどの確率で最善の相手を選べるということです。

※nが小さい人にはこの理論は通用しません。頑張りましょう。

この記事の執筆者
理系さん

理系の現役京大生。
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